福岡県のおすすめ観光スポット2020年最新版(PART6を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

私は知る人ぞ知る秘境系、マニアック系観光スポットの探索が大好きである。現地の方以外誰も知らない施設を発見した時の感動はひとしお、病みつきになってしまう。しかし、このご時世、誰も知らない謎のスポットを見つけることは大変難しい。

誰も知らない施設を観光スポットとして紹介すること自体間違いである」と怒られそうだが、気にせず捜索を続行したいと思う。今回は鞍手郡他3市2郡、計12カ所の観光スポットを紹介する。なお、同地を訪れる予定の方は、コロナウイルスおよび緊急事態宣言、その他規制および現地の最新情報を漏れなくチェックいただきたい。

目次

 1.鞍手郡
   ・鞍手町歴史民俗博物館
   ・中山身代わり不動尊
 2.飯塚市
   ・王塚装飾古墳館
   ・ピクニカ共和国
 3.嘉麻市
   ・五百羅漢
   ・お菊皿屋敷伝説(お菊大明神)
 4.嘉穂郡
   ・金比羅山古墳
   ・いぼとり地蔵
 5.田川市
   ・岩屋鍾乳洞
   ・炭坑節発祥の地
 6.田川郡
   ・サボテンハウス
   ・藤江氏魚楽園

まとめ

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自治体鞍手郡
(Kurate county)
市庁舎所在地【小竹町】小竹町大字勝野3349
【鞍手町】鞍手町大字中山3705
総人口22,337人
代表的な名産/特産品ぶどう
イチゴ
平成31年度当初予算255億円

鞍手(くらて)郡』は福岡県北部に位置する農業と畜産業の町である。「小竹町(こたけまち)」と「鞍手町(くらてまち)」の2町で構成、両町の間には直方(のおがた)市および宮若市の自治エリアがあるため、北と南に分断されている。

同郡の人口の7割が鞍手町で生活を営んでいる。1960年代まで炭坑の町として栄えたが、それらの閉鎖に伴い人口は大きく減少。しかし、隣接の宮若市にTOYOTAおよび関連企業の進出が相次ぎ、同町もその恩恵を受けた。名産/特産品は「ぶどう」「いちご」など。

小竹町は鞍手町の南部、筑豊エリアの中央付近に位置する。同町も炭坑の町として栄えたが、高度経済成長期以降人口が激減、現在に至る。

交通利便性は良くないものの、豊かな自然と町の中心部を縦断する「遠賀川(おんががわ)」からの恵みにより、農業関連のブランド品開発に成功した。なお、同町の巨峰は福岡県を代表する人気果物のひとつである。

鞍手郡

鞍手町歴史民俗博物館

鞍手郡鞍手町(くらてまち)と炭鉱は切っても切れない関係にある。同町の住人たちも炭鉱との関係を「夫婦(めおと)」「ブラザー」「コインの表と裏」などと表現しており、それに特別な想いを持っていることが良く分かる。ここで紹介する『鞍手町歴史民俗博物館』は、鞍手町と炭鉱の歩んできた夫婦道(?)を分かりやすく展示した歴史系観光スポットである。

現地へのアクセスは車/レンタカーもしくは電車を利用しよう。「輝北ゆたか線 鞍手駅」から徒歩約15分、産業道路を西に進むと目的地はすぐそこである。なお、同館北にある「鞍手町石炭資料展示場」はひとまずスルーし、同館で鞍手町の歴史を学習してほしい。

観光で学習?冗談は顔だけにしなさい」などと言わないでほしい。机に座り教科書を広げ同町の歴史を学べ、と言っているわけではない。観光とはその地の楽しいスポットや名産/特産品を味わうと同時に、「己の見聞を広める」場でもある。もちろん、快楽の追求を否定するつもりはない。ただ、たまには”真面目な施設にも足を運びなさい”と言いたいだけだ。

同館には鞍手郡および周辺地域の古墳から発掘された品、日本史における鞍手町の歩み、そして炭鉱の歴史が分かりやすく展示されている。また、展示品等の紹介もイラストをうまく活用しており、大変分かりやすい。学生を意識した作りになっているが、大人でも十分楽しめるはずだ。なお、入館料は無料である。

炭鉱に関連する資料も充実している。一通り目を通せば、鉱山労働者たちが日本の近代化を支えてきた”要石”であった、と理解できるはずだ。資料をチェックし己の見聞を広めた後は、鞍手町石炭資料展示場(入館料無料)へ移動しよう。

同展示場の資料および展示品は、その名の通り炭鉱に特化している。坑道を模した通路、閉鎖された入り口を開けるには、炭鉱と同じく、ベル(インターホン)を鳴らして合図を送らねばならない。さらに、労働者を移送するトロッコ列車、石炭用鉱車など、当時の坑内を完璧に再現しており、炭鉱マニア(?)必見、そうでない方も必見の充実した作りになっている。

炭鉱の歴史は、九州および日本の歴史をより深く知るための重要なファクターである。観光を楽しみつつ子供に勉強の機会を与えたい方、己の見聞を広めたい方は、ぜひ同博物館および展示場に足を運んでほしい。

まとめ
鞍手町歴史民俗博物館は、鞍手町の歴史と歩みを分かりやすく展示した歴史系観光スポット

同町と炭鉱は切っても切れない関係にある。入館料無料なので、時間をかけてゆっくり鑑賞すると良い

観光スポット鞍手町歴史民俗博物館
(くらてまちれきしみんぞくはくぶつかん)
所在地〒807-1311
福岡県鞍手郡鞍手町大字小牧2097
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→鞍手町歴史民俗博物館
②福岡空港→鞍手町歴史民俗博物館
①アクセス筑紫口中央通り、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、鞍手ICで出る(約39分)

県道472号線を目的地まで進む(約4分)

到着
②アクセス県道574号線、県道551号線、国道201号線、福岡都市高速4号粕屋線、九州自動車道を経由、鞍手ICで出る(約40分)

県道472号線を目的地まで進む(約4分)

到着

外部サイトへのリンク
鞍手町役場 公式ホームページ

中山身代わり不動尊

鞍手町の南東部、「剣岳(つるぎだけ)」の麓にある「中山不動尊(なかやまふどうそん)」、通称『中山身代わり不動尊』は、国の重要文化財に指定される「木造不動明王」を祀る寺院である。なお、剣岳と聞くと、標高数千メートルの峻険な山をイメージしそうになるが、同地のそれは130mにも満たない小山なので安心して良い。

現地へのアクセスは車/レンタカー必須。「九州自動車道 鞍手IC降り口」から約3分、ナビを頼りに少し狭い林道を進み、専用駐車場に車を止めよう。

同地の周辺には寺院が6カ所、神社が2カ所、それに関連する史跡、遺構などがあちこちに残されている。この地にそれらの施設が集まっている理由は、剣岳と麓の「八剣(やつるぎ)神社」に残される「日本武尊(ヤマトタケル)」伝説の影響によるところが大きいと言われている。「天叢雲剣/草薙剣」を扱い、邪心「ヤマタノオロチ」を倒した英雄の伝説に倣い、神聖な施設が数多く建立されたようだ。

中山不動尊の木造不動明王は、八剣神社に”祀られていた”と言い伝えられている。しかし、1900年初頭の文化財調査時、それは剣岳山中のヤブの中から発見されたという。そこに放置された理由は不明。一説によると、江戸時代末期、それを神社から盗み出した賊は山中に逃げ込むも、不動明王の逆鱗に触れ地獄へ追放。像だけが山中に残されたと考えられている。

国の重要文化財を鑑賞できないのは残念だが、気にする必要はない。なお、不動明王は仏教の信仰対象のひとつ、神聖な存在と理解いただきたい。見た目は怖いが心は優しい(?)はずなので、お賽銭を投入し、願いごとをお伝えすると良いだろう。また、同寺院は住職のいない「無住寺院」なので、時間に余裕のある方はゴミ拾いもしくは掃除をしてあげると大変素晴らしい。

不動明王(通称お不動さん)はあなたの「行い」をコッソリ(?)見張っている。そして、善行に対しては優しさと愛を、悪行には厳し過ぎる指導を与える、と言われている。あなたがもし同寺院の掃除を率先して行えば、お不動さんも喜んでくれるはず。逆にペッと唾を吐き、ヘラヘラ笑いながら退散すれば、神罰(バチ)が下るだろう。

まとめ
中山不動尊の木造不動明王は国の重要文化財に指定。年に2回だけ御開帳される

善行を積めば、あなたの身に降りかかる災厄を不動明王が身代わりとなって防いでくれる(はずだ)

観光スポット中山身代わり不動尊
(なかやまみがわりふどうそん)
所在地〒807-1312
福岡県鞍手郡鞍手町大字中山
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→中山不動尊
②福岡空港→中山不動尊
①アクセス筑紫口中央通り、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、鞍手ICで出る(約39分)

県道472号線を目的地まで進む(約3分)

到着
②アクセス県道574号線、県道551号線、国道201号線、福岡都市高速4号粕屋線、九州自動車道を経由、鞍手ICで出る(約40分)

県道472号線を目的地まで進む(約3分)

到着

外部サイトへのリンク
鞍手町役場 公式ホームページ

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自治体飯塚市
(Iizuka city)
市庁舎所在地〒820-8501
福岡県飯塚市新立岩5-5
総人口126,666人
代表的な名産/特産品イチゴ
筑穂牛
ほるホル丼
平成31年度当初予算1,140億円

同県中央部に位置する『飯塚市』は、筑豊地方最大の規模とエリア面積を有する工業団地である。人口は同県で4番目に多く、周辺地域の中心都市として工業、農業、畜産業の発展に力を入れている。

国内屈指の石炭生産量を誇った「筑豊炭田」は、同市の一部エリアにも炭坑を開発した。結果、1950年代頃になると人口は20万人を超え、町は空前の石炭ブームに沸いた。しかし、以降の衰退については、他の地域と同様である。

炭坑は閉鎖されたが、高度経済成長期以降、企業の誘致に力を入れ、町は少しずつ賑わいを取り戻した。また、銘菓ひよこの「ひよこ饅頭」と、福岡県を代表するお土産物のひとつ、「千鳥饅頭」は同市の企業が開発したものである。

福岡市から比較的近い(車で50分ほど)こともあり、近年、市街地エリアの住宅開発が進んでいる。結果、人口の減少率は緩やかになり、ここ数年は横ばいを維持している。

飯塚市

王塚装飾古墳館

王塚(おおづか)装飾古墳館』は、古墳マニアを唸らせるアクティビティを備えた歴史系観光スポットである。もちろん、古墳マニア以外の方でも十分満足いただけるはずだ。同館には、古墳時代の貴重な品、桂川町(けいせんまち)との関係と歴史が分かりやすく展示されている。

現地へのアクセスは車/レンタカーもしくは電車を利用しよう。「筑豊本線 桂川駅」から徒歩10分、住宅街を北上すると、大きなコンクリート造りの建築物が見えてくる。同館はその名の通り、「王塚古墳」から出土された品を展示する博物館である。なお、入館料は大人330円、中高生160円、小学生110円、以下無料

企画展(イベント)開催時に訪れることができれば最高だが、タイミングが合わずとも気にする必要はない。入館したら、まずは「常設展示室」へ向かおう。ここでは、王塚古墳の造られた時代の生活様式、同古墳の内部(再現)、そして日本でも非常に貴重な「装飾された」遺構を見学することができる。

同古墳最大の魅力は、内部の装飾壁画にある。それを忠実に再現したスペースに入ると、壁と天井に描かれた不思議な絵と文字に圧倒されるはずだ。なお、描かれた絵文字の正確な意味は解読されておらず、また、祀られた(埋葬された)者が誰であるかも分かっていない。

ハッキリしていることは、全長約86mの巨大な墓(古墳)と手のかかる壁画を造らせることのできる実力者、裕福な者もしくは権力を有していた者が同地に祀られている、ということだけだ。

古墳時代の生活様式を再現したジオラマ、イラストは小中学生の知識向上にピッタリである。あくまで再現ではあるものの、当時の人々がどのように寝床や食料を確保していたかまで、分かりやすくまとめている。また、同館のゆるキャラ「古代くん」と「未来ちゃん」の出演するCG映像を見れば、大塚古墳の歴史的価値を理解できるだろう。

見学を終えたら、同館の東、王塚古墳本体にも足を運ぼう。ここから発掘された貴重な出土品の多くは「国の重要文化財」に指定され、「京都国立博物館」で厳重に保管されている。また、古墳本体も「国の史跡」に指定された。

最後に、同館限定オリジナルグッズも忘れずチェックしておきたい。おすすめは、古代くん&未来ちゃんストラップである。なお、大塚古墳こそ「邪馬台国」の女王「卑弥呼」を祀る地である、と主張する方も多いが、それの証明には至っていない。

まとめ
大塚装飾古墳館は、古墳時代の歴史、生活、そして息吹を堪能できる歴史系観光スポット

本体内部の一般公開は4月と10月の一部期間のみ。古墳マニア必見である

観光スポット王塚装飾古墳館
(おおづかそうしょくこふんぐん)
所在地〒820-0603
福岡県嘉穂郡桂川町大字寿命376
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→王塚装飾古墳館
②福岡空港→王塚装飾古墳館
①アクセス国道385号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約39分)

県道60号線を目的地まで進む(約11分)

到着
②アクセス県道607号線、国道201号線、県道446号線を経由、目的地まで進む(約40分)

到着

外部サイトへのリンク
桂川町役場 公式ホームページ

ピクニカ共和国

共和国」とは君主の存在しない国、地域、国家を指す。「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)には君主(独裁者)がいるじゃないか?」と反論したい方。共和国の定義は非常に曖昧だと理解いただきたい。民衆(大衆)中心の国家を作りたいと多くの者が考えた結果、世界中に”共和国を名乗る国家”が誕生したのだろう。

ここで紹介する『ピクニカ共和国』は、福岡県飯塚市に建国された動物たちの王国である。ただし、同共和国にも絶対君主という名の運営責任者は存在する。「絶対君主がいるなら、ピクニカ首長国連邦(?)に名を改めるべきだ」などと言わないでほしい。同共和国はふれあい系動物園なのだから。

現地へのアクセスは車/レンタカー必須。「同市の繁華街エリア」から約25分、県道201号線を西進、同共和国への案内板を頼りに山道を進むと、国境(関所)が見えてくる。出入国管理事務所で入国料(大人700円、小人400円)を納め、国境を越えると、そこはピクニカ共和国の領土内だ。

同共和国に住む人民(従業員)は計三名、うち一名が絶対君主(社長)である。そして、そこに収容(飼育)されている動物たちはとても可愛く、愛らしい。動物目線で見ると間違いなく絶対君主制なのだが、収容環境やエサも充実しているらしく、皆とても従順である。

何を考えているのか分からない”カピパラ”、ブヒブヒ鳴く”ミニブタ”、みんな(?)のアイドル”ウサギ”、実験でお馴染み”モルモット”、フワフワゆるかわボディの”ヒヨコ”など、数十種類の動物たちが同共和国で生活を営んでいる。

同共和国では、収容されている動物たちと直接ふれあえる。子供にはヒヨコやウサギ、マウスあたりをおすすめしたい。大人であればヘビなどの爬虫類系にチャレンジしてみよう。ただし、ふれあいの可否は動物たちの体調次第。お目当ての動物が体調不良であれば、オリの外から体調を気遣ってあげると良い。

もっとタップリ動物たちと触れ合いたい方は、同共和国のキャンプ場を利用しよう。テントの貸し出しも行われており、宿泊料1,100円(小人550円)はかなりリーズナブルである。なお、一人前1,500円のBBQセットに使われている肉(牛、豚、鶏、ウィンナー)は、同共和国の動物とは関係ないので、安心して食してほしい。

まとめ
ピクニカ共和国は、絶対君主(社長)の作り上げたふれあい系動物園である

おすすめはミニブタ。標準サイズの豚に比べると二回りほど小さく、清潔を好む。そしてブヒブヒ鳴く

観光スポットピクニカ共和国
(ぴくにかきょうわこく)
所在地〒820-0047
福岡県飯塚市八木山2288
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→ピクニカ共和国
②福岡空港→ピクニカ共和国
①アクセス国道385号線、国道201号線を経由、目的地まで進む(約44分)

到着
②アクセス国道551号線、県道607号線、国道201号線を経由、目的地まで進む(約36分)

到着

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ピクニカ共和国 公式ホームページ

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自治体嘉麻市
(Kama city)
市庁舎所在地〒820-0502
福岡県嘉麻市上臼井446-1
総人口35,708人
代表的な名産/特産品地酒

釜めしの素
平成31年度当初予算334億円

嘉麻(かま)市』は、同県中央部、飯塚都市圏に属する。北九州を代表する炭坑の町として栄え、最盛期の人口は11万人(現在の約3倍)を超えたものの、エネルギー革命により、隆盛を極めたそれは全て閉鎖された。

同市は交通利便性の良い地域ではない。北部を「後藤寺線(ごとうじせん)」が通過しているものの、運行本数は少ない。よって、観光等で同地を訪れる際は、車/レンタカーが必須である。ただし、飯塚市内を走る「輝北ゆたか線」とタクシーを利用してアクセスすることも可能だ。

代表的な名産/特産品は「地酒」「」「釜めしの素」など。なお、”嘉麻”市という名は、古墳時代に栄えたとされる「筑紫”鎌”屯倉(ちくしかまのみやけ)」から引用されたものであり、「”釜”めし」ではない。しかし、同市は「嘉麻と窯」をかけた渾身のオヤジギャグにチャンス(?)を見出した。

オヤジギャグにより誕生した「嘉麻市の釜めしの素」は、女性から冷たい視線を浴びつつも売り上げを伸ばし、今では同市を代表する特産品のひとつになった。

嘉麻市

五百羅漢

嘉麻(かま)市の最北部、「須賀(すが)神社」の境内に整備された『五百羅漢(ごひゃくらかん)』安置場は、仏教徒および仏像マニア必見の観光スポットである。日本でも随一とされるその規模は、見る者を圧倒し、それを造った仏教徒の信心深さを物語っている。

現地へのアクセスは車/レンタカーが必須である。ナビを頼りに住宅街を進み、「専用駐車場」に車を止める。目的地は目の前なので、ひとまず須賀神社ご本堂を参拝しよう。なお、同神社の御祭神は、「三種の神器」のひとつ、「天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)」でヤマタノオロチを打ち滅ぼした「素盞嗚神(スサノオ)」である。

スサノオへの挨拶(?)を終えたら、五百羅漢の待つお堂へ。「500体の羅漢像とご対面ですね。胸躍ります」という方には大変残念なお知らせがある。同地に保存されているそれは、500体ではなく約390体、残りの100体ちょっとは風化もしくは消失した、と言い伝えられている。

それなら「390羅漢」、もしくは「元・五百羅漢」に名を改めるべきと思うが、大切なのは石像の作りや豪華さ、精度、そして数ではない。仏の心を持つとされる羅漢像の数が足りないからダメ、観光スポット失格などと騒ぎ立ててはならない。無用に騒ぎ立て、事を荒立てると、「お釈迦様」にスパンキング(尻叩きの刑)されるだろう。

同地に安置されている羅漢像は、鎌倉時代に奉納されたものと言い伝えられている。また、一部風化の酷い像もあるが、昭和以前は屋外に安置されていたものも多く、致し方ないだろう。ただし、現在ではすべての像に「風化防止対策」が施されており、かつ、風通しの良い堂内に保存されているため、これ以上劣化が進むことはない。

堂内に入ることはできないが、屋外からでも簡単に五百羅漢の姿を確認できる。羅漢は、供養および尊敬を受けるに値する人、という意味を持つ。安置されている一体一体に亡くなった誰かの霊魂が宿っていると考えると、思わず拝まずにはいられないはずだ。仏門に帰依している人も、またそうでない人も、南無阿弥陀仏と念仏を唱え、”彼ら”に挨拶すると良い。

まとめ
五百羅漢には、390体の羅漢像が安置されている

堂内に入ることはできない。ただし、中の様子は屋外から簡単に確認できる。写真撮影もOKだ

観光スポット五百羅漢
(ごひゃくらかん)
所在地〒820-0202
福岡県嘉麻市山野1609
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→五百羅漢
②福岡空港→五百羅漢
①アクセス国道385号線、国道201号線、国道211号線を経由、目的地まで進む(約56分)

到着
②アクセス国道551号線、県道607号線、国道201号線、国道211号線を経由、目的地まで進む(約47分)

到着

外部サイトへのリンク
嘉麻市観光ポータル 公式ホームページ

お菊皿屋敷伝説

怨霊信仰の強い日本には、数多くの「怪談」が伝承されている。「世にも奇妙な物語」を見ていたアラフォーの皆さんは、「日本四大怪談」をよくご存じのはずだ。福岡県嘉麻市には、その中のひとつ、『お菊皿屋敷伝説』の地とされる怪談系観光スポットがある。

昔、「お菊」という女性が同地の豪農の女中として仕えてきた。ある日、豪農の妻が家宝の皿を割ってしまった。誰が割ったかを尋ねられたお菊は真実を告げる。しかし、それを聞き怒った豪農は、お菊を犯人と決めつけ、翌朝まで激しく蹂躙し続けた。激しい責め苦の末に開放されたお菊は、貞操を失った悲しみから井戸に身を投げ自殺した。

無実の罪を着せられ憤死したお菊は怨霊になり、豪農の精神を狂わせる。豪農は恐怖に支配されながらも刀を振り回し、怨霊となったお菊に切りかかったが、目覚めると、苦悶の表情を浮かべる”妻の頭”と身体が転がっていた。めでたしめでたし・・・

前置きが長くなった。お菊皿屋敷伝説の舞台となった地に足を踏み入れる際は、お花とお線香を準備しておくと大変良い。車/レンタカーは「碓井(うすい)図書館」の無料駐車場に止めよう。そこから南に3分、木々の生い茂る中にある瓦造りの小さな建物が同伝説舞台の地である。

同地に建立された「お菊大明神」は、憤死したお菊を”祀るためだけ”に造られた。理由は怨霊になった彼女を慰め、崇め、成仏してもらおうと考えたからだ。怨霊神の代表格「オオクニヌシ」は出雲大社、怨霊界のトップ3(?)と言われる「菅原道真(すがわらのみちざね)」は太宰府天満宮、そしてお菊は同大明神に祀られたのである。

しかし、大切ないいなずけとの中を引き裂かれ、恥辱の末に貞操を奪われたお菊の無念は計り知れない。そして大変残念なことに、彼女の怨霊は今でも”生きて”いる。怖い話が好きな方は、夜に同地を訪れるとよい。お菊が身を投げたとされる井戸(封印されている)に近づくと、皿の枚数を数える女中の姿を確認できる(霊感の強い方は)。

神社を建立し、そこに憤死した者を祀れば万事OK、という考えは大きな間違いである。世界中で発生する様々な事件、事故、疫病は、全て怨霊となった者たちが発生させているのである(たぶん)。怨霊たちを供養するためには、花と線香と菓子(?)を添えたうえで、ひたすら「エロイムエッサイム・テクマクマヤコン」と呪文を唱え、頭を下げ続けるしかない。

まとめ
お菊は無実の罪を着せられ、豪農に一晩中蹂躙された後、自殺。怨霊になった

お菊皿屋敷伝説の地に足を踏み入れると、怨霊の存在をビンビン感じる。霊感の強い方は注意してほしい

観光スポットお菊皿屋敷伝説
(おきくさらやしきでんせつ)
所在地〒820-0502
福岡県嘉麻市上臼井847-3
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→お菊大明神
②福岡空港→お菊大明神
①アクセス国道385号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約39分)

県道60号線、県道90号線を経由、目的地まで進む(約21分)

到着
②アクセス県道607号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約30分)

県道60号線、県道90号線を経由、目的地まで進む(約21分)

到着

外部サイトへのリンク
嘉麻市観光ポータル 公式ホームページ

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自治体嘉穂郡
(Kaho county)
市庁舎所在地〒820-0696
福岡県嘉穂郡桂川町大字土居424-1
総人口12,911人
代表的な名産/特産品おくら
地酒
古代くん
平成31年度当初予算116億円

嘉穂(かほ)郡』は、同県中央部、飯塚都市圏および福岡都市圏に属する小自治体である。同郡も1900年代前半までは炭鉱の町として大きく発展した。しかし、郡内にあった炭鉱は全て閉鎖され、現在に至る。

人口は減少傾向にあるが、福岡市や飯塚市などの都市圏に比較的アクセスしやすいことから、一部エリアでは住宅開発が進められている。また、治安と自然環境の良さ、さらに教育機関も比較的充実していることから、移住を希望する者も多いという。

博多駅につながる「輝北ゆたか線」が北部エリアを通過している。各駅停車が約20分間隔で運行されているため、通勤に利用するサラリーマンも多い。

同郡は「桂川町(けいせんまち)」のみの単独町政体制を敷いている。平成の大合併時、飯塚市もしくは嘉麻市との合併を望む声もあったが、当時の市長はそれを拒否。その後、町民によるリコール選挙が実施され、同市長は任期1年で失脚した。

嘉穂郡

金比羅山古墳

福岡県と古墳は、切っても切れない関係にある。言うなれば、「ホームズ&ワトソン」「横山やすし&西川きよし」のような関係である。北九州地方には数えきれないほどの古墳が現存している。なお、古墳内に表札や名札、個人情報を記した文書は一切残されていないため、埋葬された者が誰であるかは、ほぼ100%特定できずじまいである。

ここで紹介する『金比羅山(こんぴらやま)古墳』は、嘉穂(かほ)郡を代表する史跡兼観光スポットである。現地へのアクセスは車/レンタカーもしくはタクシーを利用しよう。「筑豊本線 桂川駅」から約5分、「金比羅山」の麓に建立された「貴船大明神」横に目的地への登り口がある。

同古墳を訪れる際の注意事項は以下の通りである。
①整備された登山道を5分ほど歩くので、スニーカーなどの歩きやすい靴を準備しよう。
②服装は長袖、長ズボン。飲料水や軽食も準備したい
③雨の日、もしくは前日に雨が降った場合は足元が一気に悪くなるので注意。
④山頂に死者を祀る祠(ほこら)があるものの、崩壊している。花を持参し、備えてあげると大変良い。

道しるべに従い林道を進み、山頂を目指す。同古墳は1600年ほど前に築造されたものと推定されている。ただし、主体部(埋葬部)の発掘調査は行われておらず、詳細は謎に包まれている。ひとつ確かなことは、山頂に全長80m以上の巨大な墓を造るほどの財力と権力を持った者が埋葬されている、ということだけだ。

目的地に到着しても、古墳初心者(?)の方は、恐らくどこが墓なのか判然としないはず。位置関係の詳細を知りたい方は、先に述べた「王塚装飾古墳館」でパンフレットを入手するか、同郡内の図書館で「金比羅山古墳調査報告書」を確認すると良い。なお、山頂の鳥居と崩壊した祠(ほこら)周辺も同古墳の一部である。

崩壊した祠には、同地に埋葬された者が祀られている、と考えられている。あなたは、自分の墓(?)もしくは先祖の墓が壊れていたら、残念に思うはず。怨霊にはならずとも、祠の復興を望み現世を彷徨い歩くことになるかもしれない。しかし、崩壊したそれを個人の力で改修することはかなり難しい。同地に足を運んだ際は、祠にお花を添え、周囲の草むしりと鳥居の足元を少しきれいにしてあげると良いだろう。

まとめ
死者はあなたの善行を見ている。私は金比羅山古墳で草むしりと掃除を行い、その直後、妻が懐妊した

古墳には人を惹きつける不思議な魅力がある。もしかすると、同地に住む霊が観光しろ(?)と誘っているのかもしれない

観光スポット金比羅山古墳
(こんぴらやまこふん)
所在地〒820-0603
福岡県嘉穂郡桂川町大字寿命828
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→金比羅山古墳
②福岡空港→金比羅山古墳
①アクセス国道385号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約39分)

県道60号線、県道446号線を経由、目的地まで進む(約13分)

到着
②アクセス県道607号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約30分)

県道60号線、県道446号線を経由、目的地まで進む(約13分)

到着

外部サイトへのリンク
桂川町役場 公式ホームページ

いぼとり地蔵

いぼとり地蔵』とは、参拝すると「イボ」をとってくれる、と言い伝えられているお地蔵さまである。日本各地に同じ名前のお地蔵さまが何百体も存在するため、ご存じの方も多いだろう。嘉穂(かほ)郡桂川町(けいせんまち)の住宅街の一角にも、数百年の歴史を持つとされるいぼとり地蔵が残されている。

イボとは体の表面、皮膚に現れる”できもの”の総称である。首周りに発生する「軟性線維腫(なんせいせんいしゅ)」や子供によく見られる「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」などがその代表であろう。なお、良性であれば問題ないが、悪性の場合はすぐに取り除かねばならない。

まず、いぼとり地蔵を参拝し、現地に伝わる”特定の方法”を試しても、イボが取れる保証はない。しかし、科学的根拠がないから無駄、と決めつけることも当然できない。神社を参拝した直後に宝くじが当たった方は、「神様のおかげ」と思うだろうが、これを証明することはできないし、「運が良かっただけ」という意見もやはり証明することはできない。

現地へのアクセスは車/レンタカー必須。ただし、目的地周辺には駐車場がないため、「喫茶リオ」もしくは少し離れたところにある「ファミリーマート」を利用させてもらおう。なお、駐車場を借りる場合は、お店に一声かける、コーヒーや軽食を購入するなどの”お礼/気遣い”もお願いしたい。

同地のいぼとり地蔵は、こぢんまりとしたスペースに立っており、とても可愛い。しかし、お地蔵さまはミニ本堂の中にしっかり納まり、ミニ鳥居およびしめ縄もバッチリセッティングされている。すなわち、小さいながらも”神域”を形成しているのだ。賽銭箱にお金を入れたら、「イボがとれますように」「ついでに(?)宝くじも当たりますように」とお祈りしよう。

同地にいぼとり地蔵が建立された正確な年、理由、御祭神、そして建立者は記録に残されておらず、不明とのこと。なお、私が現地を訪れた際にお会いした老婆は、「昔、このあたりで伝染病(恐らく天然痘)が蔓延したそうじゃ。その際、感染者たちの回復を願った神社の御住職が祀ったと言い伝えられておる。ふぉっふぉっふぉっ・・・」と教えてくれた。ただし、この話が真実か否かは誰にも分からない。

まとめ
いぼとり地蔵を参拝すれば、身体の表面にできたイボがとれる、と言い伝えられている

科学的根拠は一切ない。しかし、私は桂川町のいぼとり地蔵を参拝した後、首周りのイボが目立たなくなった。もしかすると、お地蔵様のおかげかもしれない

観光スポットいぼとり地蔵
(いぼとりじぞう)
所在地〒820-0606
福岡県嘉穂郡桂川町大字土居686
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→いぼとり地蔵
②福岡空港→いぼとり地蔵
①アクセス国道385号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約39分)

県道60号線、県道446号線、県道444号線、県道66号線を経由、目的地まで進む(約15分)

到着
②アクセス県道607号線、国道201号線を経由、筑穂ICで出る(約30分)

県道60号線、県道446号線、県道444号線、県道66号線を経由、目的地まで進む(約15分)

到着

外部サイトへのリンク
桂川町商工会青年部 公式ホームページ

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自治体田川市
(Tagawa city)
市庁舎所在地〒825-8501
福岡県田川市中央町1-1
総人口46,551人
代表的な名産/特産品金山牛
ピュアパプリカ
平成31年度当初予算354億円

同県中央部、山と森に囲まれた『田川市』は、筑豊地方最大の炭鉱都市であった。1900年代初頭から炭鉱開発が進められ、関連企業の進出などに伴い、全国から炭鉱労働者が集結。空前の石炭バブルに町は沸き、人口も10万人を突破(現在の2倍超)した。

以降の衰退については、他の自治体と同様である。しかし、同市は炭鉱の町としての記憶を残しつつ、産業の変革に挑み、工業団地として再生を果たす。福岡市、北九州市、久留米市の三大都市圏にアクセスしやすく、土地も安いことから、自動車関連企業の誘致に成功した。

同市の所有する「山本作兵衛(やまもとさくべえ)」の炭鉱画は、日本初となる「ユネスコ記憶遺産」に指定され注目を集めた。田川市と炭鉱は切っても切れない関係にあり、後述する「炭坑節」も同市から誕生した。

代表的な名産/特産品は「金山牛(かなやまぎゅう)」「ピュアパプリカ」「」など。工業だけでなく、農業や畜産業にも力を入れている。

田川市

岩屋鍾乳洞

田川市最北部、「牛斬山(うしきりやま)」の麓近くに形成された『岩屋(ごうや)鍾乳洞』は、「インディアナ・ジョーンズ博士」になった気分を味わえるアドベンチャー系観光スポットである。ただし、槍や弓を持った部族に襲われる、呪いの呪文をかけられる、ワニなどの肉食獣に襲われる、宇宙人に襲撃される、といったアクティビティはないので安心して良い。

現地へのアクセスは車/レンタカー必須。同市の繁華街から約15分、県道419号線沿いに「岩屋公園」と書かれた標識が設置されているので、それに従い脇道へ。200mほど進み、鳥居および神社に面した三叉路の空きスペースに車を止めよう。

標識に従い150mほど進む(徒歩)と、岩屋鍾乳洞「第一洞穴」の入り口が見えてくる。同鍾乳洞は第一から第三まであることが確認されており、現時点では第一洞穴のみ立ち入り可能。深さ約160m、ジメっとした空気、魔獣が出てきそう(出てきません)な気配、最深部にお宝がありそう(ありません)な雰囲気に、冒険心を掻き立てられるはずだ。

入洞する際の注意事項は以下の通りである。同地を訪れる際は、必要なアイテムを揃えていただきたい。
①歩きやすく、かつ滑りにくい靴を準備。
②服は間違いなく汚れる。合羽やアノラックがあると安心だ。
③スカートは×。長袖、長ズボン、帽子もあると良い。気になる方は虫よけスプレーも準備しよう。
④入り口横に洞内照明用ブレーカーが設置されている。入洞時はON、退所時のOFFを忘れないこと。
⑤複数名で入洞したい。ただし、インディアナ・ジョーンズごっこ(?)をしたい方は一人でも良い。
⑥飲料水と軽食も準備しておきたい。ただし、周辺に飲食店やスーパーマーケット、コンビニはないので注意。

照明をONにしたら、早速お宝探しアドベンチャーへ。ジメジメした洞内を進むと、クモ、ムカデ、よくわからない虫、コウモリなどが襲い掛かってくる。女性のバディを引き連れている方は、自分の身体を盾にして守ってあげると、好感度アップにつながるだろう。

最深部に「ひとつなぎの大秘宝」や「徳川埋蔵金」「エルドラドの秘宝」はない。しかし、冒険に失敗(?)は付き物である。ある冒険家は、「宝は手に入れた瞬間、色あせてしまう。真の冒険家は、宝を手に入れるまでの”道程”に人生を懸ける。そして、万一それが手に入らなくとも、そこに至るまでの道程は一生の宝物になるだろう」と述べ、手に入れた宝を全て慈善事業に寄付したという。

まとめ
岩屋鍾乳洞は知る人ぞ知るアドベンチャー系観光スポット

冒険の醍醐味は、ゴールまでの道程を楽しむこともあり。お宝がなくても気にするな

観光スポット岩屋鍾乳洞
(ごうやしょうにゅうどう)
所在地〒825-0004
福岡県田川市大字夏吉
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→岩屋鍾乳洞
②福岡空港→岩屋鍾乳洞
①アクセス国道385号線、国道201号線、県道22号線、県道419号線を経由、目的地まで進む(約1時間15分)

到着
②アクセス県道551号線、県道607号線、国道201号線、県道22号線、県道419号線を経由、目的地まで進む(約1時間6分)

到着

外部サイトへのリンク
福岡県観光情報 公式ホームページ