福岡県のおすすめ観光スポット2020年最新版(PART5)を紹介する。なお、個人的な主観で選んでいることをご理解いただきたい。

コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウン等の措置が発動されてから数カ月。航空産業と観光産業が甚大な影響を受けていることはご存じの通りである。福岡県は「特定警戒都道府県(地域)」に指定されているため、政府および地方自治体からの休業および活動自粛要請が継続されている状態だ。

今回も、緊急事態宣言解除後の航空産業と観光産業復活を祈念し、三潴(みづま)郡他5市、計12カ所の観光スポットを紹介する。国民の努力と忍耐でコロナウイルスに打ち勝ち、旅行や観光を存分に楽しめる”日常”が戻ってくることを願っている。

目次

 1.三潴郡
   ・クリーク天国
   ・スマートシティくるるん
 2.大牟田市
   ・三池炭鉱宮原坑跡
   ・三池カルタ・歴史資料館
 3.柳川市
   ・むつごろうランド
   ・どじょう(御花)
 4.みやま市
   ・石神山古墳
   ・女山神籠石
 5.直方市
   ・竜王の滝
   ・びっくり市
 6.宮若市
   ・羅漢岩窟
   ・追い出し猫伝説

まとめ

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自治体三潴郡
(Mizuma county)
市庁舎所在地〒830-0416
福岡県三潴郡大木町大字八町牟田255-1
総人口13,935人
代表的な名産/特産品ヒシの実
いちご
キノコ類
平成31年度当初予算122億円

三潴郡(みずまぐん)』は、福岡県の南部に位置する農業の町である。郡全域が筑後平野の一部、山はなく平坦な土地で形成されている。また、農業の発展を目的として造られた「クリーク(水路)」が町のいたるところを通過。重要な水源として住人の生活を支えている。

同郡は「大木町(おおきまち)」のみの単独町政。大きな町ではないものの、自治エリアが約18㎢と狭く、人口密度は高めである。また、久留米市、佐賀市、鳥栖市などの都市圏に近く、ベッドタウンとして人気を集めている。そのため、人口はジワジワと増加傾向にあり、若者の移住者も多いという。

代表的な名産/特産品は「ヒシの実」「いちご」「キノコ類」など。キノコ(えのき、しいたけなど)の生産量は九州一、西日本トップクラスである。その中でも「雪嶺(ゆきれい)たけ」が特に希少と言われ、日本で初めて栽培に成功したことでも知られている。

三潴郡

クリーク天国

三潴郡(みずまぐん)内を縦横無尽に走る「クリーク」は、農業用水路兼生活用水路として”平安時代”から脈々と受け継がれてきた。当時のまま使われているもの、新たに開発(掘削)したもの、その形状は多岐に渡り、同郡は『クリーク天国』と呼ばれるようになった。

平安時代のクリーク?泳げるのですね」とウキウキしている方。クリークはプールではない。しかし、戦前までは普通に子供たちの水遊び場になっていたようだ。当サイトで同郡のことを知った方は、スイムではなく見学に徹していただきたい。

ここでは同郡の歴史と自然を同時に満喫できる「クリークの里石丸山公園」および「クリーク資料館」を紹介する。現地へのアクセスは車/レンタカーもしくは電車を利用しよう。「天神大牟田線 大溝(おおみぞ)駅」から約10分、県道711号線を進み、同園の北にある入り口(駐車場)を目指そう。

同園はその名の通り、クリークを利用して造られた公園である。春は桜、夏はアジサイや菖蒲(しょうぶ)、冬には梅やサザンカなどが咲き乱れることから、市民の憩いの場にもなっている。しかし、一番の見どころは花ではなく、平安時代から受け継がれてきたクリークであろう。同園へ向かう途中でも、それが町中を縦横無尽に行き来する様子を見たはず。

クリーク資料館には、1000年以上前に開発された掘削道具や農具、同郡とクリークの歴史を記した貴重な資料などが展示されている。同郡の自治体エリアにおけるクリークの占める面積は、何と15%以上。便利な掘削用機器(ユンボ、バックホーなど)などなかった時代、当時の人々は町に張り巡らされたクリークを全て手掘りで整備したのである。万里の長城やピラミッドもビックリの偉業と言えるだろう。

クリークと自然を満喫した後は、同園北西部を流れる「山ノ井川」近くまで移動しよう。同河川からも引き込まれるクリークはデカく、そして立派である。なお、付近一帯は手軽に川釣りを楽しめるスポットとして人気を集めている。釣竿を持参している幸運(?)な方は、大物を狙ってみると良いだろう。

まとめ
三潴郡の自治体エリアにおけるクリークの占める面積は15%以上。まさにクリーク天国である

クリークの里石丸山公園と資料館では、三潴郡とクリークの歴史を堪能できる。クリークファン(?)でなくとも、ぜひ足を運んでいただきたい

観光スポットクリーク天国
(くりーくてんごく)
所在地〒830-0403
福岡県三潴郡大木町大字大角
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→クリークの里石丸山公園
②福岡空港→クリークの里石丸山公園
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、八女ICで出る(約45分)

国道442号線、県道711号線を経由、目的地まで進む(約15分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、八女ICで出る(約40分)

国道442号線、県道711号線を経由、目的地まで進む(約15分)

到着

外部サイトへのリンク
大木町役場 公式ホームページ

スマートシティくるるん

クリートの町、三潴郡(みずまぐん)は、循環型都市を目指す取り組みにも力を入れており、『スマートシティくるるん』なる概念を創造した。これは、情報インフラ網、発電、農業、食品の加工・販売などを同エリア内だけで一括管理し循環させるシステムの総称。なお、くるるんは、「循環→丸い→輪っか→くるくる→くるるん」という流れで誕生したデジタル社会の新言語である。

新時代のスマートシティを目指した開発は世界中で進められており、トヨタ自動車とNTTがネバダ州ラスベガスで計画している「スマートシティプラットフォーム」構築を目指し業務提携したことは記憶に新しいはず。カナダのトロントシティで進められていた同計画は中止されてしまったが、今、世界で最も熱い開発のひとつと言っても過言ではないだろう。

三潴郡大木町で同計画が始まったのは2004年頃から。町内に建設された「おおき循環センターくるるん」と「WAKKA」がその象徴的存在である。現地へのアクセスは車/レンタカーもしくは電車を利用。「天神大牟田線 八丁牟田(はっちょうむた)駅」から徒歩20分、少し道が分かりにくいので、ナビを頼りに進んでほしい。

WAKKAこと「大木町地域創業・交流支援センター」は、循環型シティを目指す同郡の未来を見据えて建設された。システムの一括管理を目指しまず実践されたのが「バイオマス発電」である。将来は100%の「地処燃地発電」を目指しているという。さらに、並行して行われているのが、観光循環シティ開発である。

同エリア内には、「廃棄物処理センター(発電)」を中心に、「飲食店」「オートキャンプ場」「」などが併設されており、足を運んだ観光客がそこで”処理”したものをエネルギーに変換、リア一帯の運営を効率的かつ効果的に実施している。なお、将来は自動運転システム、ドローンによる配送システム、空気の質や人間の往来データを数百のセンサーで収集するシステムなどを同時に確立させ、包括的かつ持続可能なコミュニティを構築したいと考えているそうだ。

同郡はデジタル社会の潮流に取り残されることなく、常に新しい情報を収集し、それの実践に務めているのであろう。ただし、目標とするスマートシティの完成には時間がかかる。当面のライバルは、ラスベガスで取り組みを開始する、「トヨタNTT連合軍」であろう。
Google/トロントのスマートシティ計画を廃止

まとめ
三潴郡は循環型都市として一定の成果を上げている。なお、これをさらに発展させたスマートシティくるるんが同郡の最終目標

三潴郡の夢想するスマートシティが完成すれば、同郡は福岡県を代表する観光都市になるだろう

観光スポットスマートシティくるるん
(すまーとしてぃくるるん)
所在地〒830-0405
福岡県三潴郡大木町大字横溝177
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→WAKKA
②福岡空港→WAKKA
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、八女ICで出る(約45分)

国道442号線を目的地まで進む(約17分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、八女ICで出る(約40分)

国道442号線を目的地まで進む(約17分)

到着

外部サイトへのリンク
WAKKA 公式ホームページ

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自治体大牟田市
(Oomuta city)
市庁舎所在地〒836-8666〒836-8666
福岡県大牟田市有明町2-3
総人口111,219人
代表的な名産/特産品早生みかん
たかな漬け
地酒
平成31年度当初予算995億円

福岡県最南端、熊本県との県境に位置する『大牟田(おおむた)市』は、日本一有名な炭坑の町であった。国内最大の炭鉱、日本の近代化を支えてきた「三井三池炭鉱」を知らない方はいないはず。1963年、同炭鉱で発生した炭塵による”粉塵爆発事故”は、死者458人、1,000人近い負傷者を出した戦後最悪の産業災害である。

同市にとって三井三池炭鉱は、日本の発展を牽引した英雄であると同時に、悲しい事故を思い起こさせる負の遺産でもあった。しかし2015年、同炭鉱および関連施設が、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」でユネスコ世界遺産に登録、町は多いに盛り上がった。

同市は九州中部地方を代表する都市のひとつである。人口は10万人以上、熊本県熊本市に近く、鉄道網も充実している。市内の炭鉱が全て閉鎖し、当時に比べると人口は大きく減少したが、「九州新幹線 新大牟田駅」の開業などに伴い、近年は住宅開発、企業の進出も相次いでいる。

大牟田市

三池炭鉱宮原坑跡

三池炭鉱宮原坑跡』は、大牟田市を代表する観光スポットのひとつ。「万田坑(まんだこう)」に比べると規模は小さく知名度も低いが、その分混雑しないためゆっくり見学することができるはずだ。現地へのアクセスは車/レンタカーもしくはバスを利用しよう。

鹿児島本線 大牟田駅前バス停」から約30分、末広町バス停から町道を南に進むと、広大な敷地の中に建つ炭坑跡が見えてくる。施設入り口付近の受付にボランティアガイドが常駐しているので、案内をお願いしよう。ただし、団体利用の場合のみ事前連絡が必要。なお、入場料は無料である。

458人が死亡、1,000人近い死傷者を出した「三池炭鉱粉塵爆発事故(1963年)」は、「三川坑(みかわこう)」で発生した産業災害である。まず、三川坑と宮原坑は別物であることをご理解いただきたい。ただし、戦争に敗れた日本を復興する、国の産業を支える、という熱い想いを胸に抱いた炭鉱マンたちが働いていた点は同じである。

ボランティアガイドを務める有志の方々は、三池炭鉱のことを知り尽くしている。炭坑シロウト(?)にも分かりやすく説明してくれるので、色々質問すると良い。案内に従い施設内を進むと、老朽化した様々な設備が目に飛び込んでくる。特に圧倒的な存在感を放つ設備が「機関室」と「巻揚機(まきあげき)」であろう。

機関室は読んで字の如くである。同坑の心臓部、指令所の役目を担い、坑内で働く炭坑マンたちの安全を守ってきた。巻揚機は人の移送や石炭搬出に欠かせない装置である。最盛期には年間約44万トンもの石炭が宮原坑から採掘されていた。地下深くに炭坑マンをはこび、そして、石炭を搬出し続けた同坑の巻揚機は、縁の下の力持ちとして今も大切に保存、メンテナンスされている。

宮原坑の見学で特筆すべきは、ガイドさんたちが親切であることだろう。三池炭鉱と大牟田市の歴史を知る「生き字引」の皆さんが同坑の人気を支えていると言っても過言ではない。どんな質問にも気兼ねなく答えてくれるので、事前に聞きたいことを整理しておくと良いだろう。なお、先述の「三川坑」も同時に見学したいという方は、車での移動をおすすめする。

まとめ
三池炭坑宮原坑跡は、大牟田市を代表する観光スポットのひとつ。国の重要文化材、ユネスコ世界遺産に指定されている

粉塵爆発事故が発生したのは三川坑、宮原坑ではないので注意。なお、三川坑も見学可能である

観光スポット三池炭鉱宮原坑跡
(みいけたんこうみやはらこうあと)
所在地〒836-0875
福岡県大牟田市宮原町1-86-3
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→三池炭鉱宮原坑跡
②福岡空港→三池炭鉱宮原坑跡
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、南関ICで出る(約56分)

県道5号線、県道29号線、県道3号線を経由、目的地まで進む(約21分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、南関ICで出る(約51分)

県道5号線、県道29号線、県道3号線を経由、目的地まで進む(約21分)

到着

外部サイトへのリンク
大牟田の近代化産業遺産 公式ホームページ

三池カルタ・歴史資料館

江戸時代、九州は貿易の拠点として東インド会社などと様々な品をやりとりし、異国文化を日本にもたらした。その際、三池地方(大牟田市)に伝わった品のひとつがカルタ文化である。ポルトガルの影響を受け、同地方に住む人々は日本初となるカルタを作った。なお、カルタはポルトガル語で「四角い紙」を意味する。

ここで紹介する『三池カルタ・歴史資料館』は、日本とカルタの歴史と記録を語り継ぐべく建設された観光スポットである。現地へのアクセスは車/レンタカーもしくは電車を利用しよう。「鹿児島本線 大牟田駅」から徒歩15分、国道208号線と町道を南に進み、目的地へ。

カルタと言えば百人一首。「ちはやぶる神代も聞かず竜田川・・・」など、有名な句とそれは一心同体と言っても過言ではない。同資料館では、カルタの歴史を知ると同時に、様々な句の世界も堪能できる。「なるほど。せっかくなので、私の句も披露しましょう」という俳句マン(?)だけでなく、百人一首のことをあまり知らない方にもおすすめしたい。

江戸時代に三池地方で作られたカルタは、ほとんど現存していない。当時、人々に娯楽を提供したカルタゲーム、「天正(てんしょう)カルタ」も同様である。幕府はそれが賭け事に利用されていることを知り、ことごとく廃棄、作ること自体を禁止した。しかし、天正カルタの”原板”が残されていたことで、復刻に成功。同資料館にもそれに関連する品が展示されている。

同資料館は日本で唯一のカルタ専門、特化型施設である。時代の流れに翻弄されたこともあったが、今、三池地方で誕生した同文化は日本中に広がり、皆に愛されている。近年、お正月にカルタで遊ぶことは少なくなった。ぜひ同資料館に足を運び、古き良き日本の伝統文化に触れてほしい。

展示場以外の施設も充実しており、「畳の間」でのカルタ遊び体験、オリジナル商品を販売するショップなども併設されている。可愛いカルタがあれば、お土産として購入しても良いだろう。最後に、平安時代を代表する歌人、「歌聖(かせい)」の称号を持つ「柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)」の一句を紹介しよう。

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む
(夜になると、雄と雌が離れて寝るという山鳥だが、その山鳥の長く垂れ下がった尾のように、こんなにも長い長い夜の間を、私もまた、(あなたと離れて)ひとり寂しく寝るのだろうか)

出典「拾遺集」

まとめ
三池カルタ・歴史資料館は、大牟田市とカルタの歴史を満喫できる観光スポット

カルタ遊びをしたくなった方は、同資料館のオリジナル商品を購入してほしい

観光スポット三池カルタ・歴史資料館
(みいけかるた・れきししりょうかん)
所在地〒836-0861
福岡県大牟田市宝坂町2-2-3
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→三池カルタ・歴史資料館
②福岡空港→三池カルタ・歴史資料館
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、南関ICで出る(約56分)

県道10号線を目的地まで進む(約24分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、南関ICで出る(約51分)

県道10号線を目的地まで進む(約24分)

到着

外部サイトへのリンク
三池カルタ・歴史資料館 公式ホームページ

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【ROOTHカルタ展🃏】 . 三池カルタ発祥の地と言われている大牟田。 ROOTH2-3-3では本日3月1日(金)より3月31日(日)までの1ヶ月間、大牟田市 三池カルタ・歴史資料館 のご協力により、カルタの展示を行います。 . カルタ歴史資料にあるほんの一部ですが福岡のカルタやキャラクターのカルタ、海外のカルタなどバラエティに富んだカルタを展示しています。 . 普段じっくり見る機会は少ないと思いますが是非、この機会にご覧ください☺️ . トレジャープロジェクトのカルタ文募集も3月14日(木)まで! ホームページのQRコードからも応募できます。 皆様のご応募、お待ちしております。 . 実はROOTHでもいくつかのカードゲーム、ご用意しています! 一緒に体験しましょう! . #rooth233 #rooth #karuta #gallery #omuta #fukuoka #japanese #culture #ルース #カルタ #ギャラリー #大牟田 #福岡 #日本文化 #日本 #三池カルタ #カルタ歴史資料館

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自治体柳川市
(Yanagawa city)
市庁舎所在地〒832-8601
福岡県柳川市本町87番地1
総人口64,576人
代表的な名産/特産品どじょう
うなぎ
柳川まり
平成31年度当初予算472億円

柳川市』は、福岡県南西部に位置する漁業の町である。ムツゴロウや海苔の養殖で知られる「有明海」に面しており、市内にある7つの漁港は町の重要な一次産業のひとつ。豊かな海の幸は、観光業の発展にも大きく貢献した。

同市は佐賀県佐賀市に隣接し、久留米市にも近い。近年、「天神大牟田線」沿いの開発、ベッドタウン化が進んでいる。しかし、それ以外のエリアでは過疎化に悩まされており、市全体の人口も減少傾向にある。

同市の名物といえば、「柳川下り(お堀巡り)」である。市内を縦横断する「掘割(ほりわり)」を「どんこ舟」でゆったり進むツアーは、福岡観光の中でもトップクラスの人気を誇る。「九州のヴェネツィア」と呼ばれる水の都に足を運ぶ際は、必ずどんこ舟を予約してほしい。

代表的な名産/特産品は「どじょう」「うなぎ」など。また既に述べた通り、有明海名物「有明海苔」の養殖も盛んで、市内のお土産物店は必ずそれに関連する商品を取り扱っている。

柳川市

むつごろうランド

ムツゴロウ」は、「ワラスボ」と双璧を成す有明海の珍獣である。しかも、これがなかなか美味しい。泥の中に生息し、ムニュムニュ移動する姿から、「薄気味悪い」「何を考えているのか分からない」「プニプニしてそう」といった変なイメージを持たれがちだが、実はなかなか優秀(?)な魚なのである。

柳川市南西部、有明海沿いに整備された『むつごろうランド』は、同県もしくは佐賀県でしか体験できないアクティビティが魅力の観光スポットである。現地へのアクセスは車/レンタカーで。「天神大牟田線 西鉄柳川駅」周辺から約15分、南西方向にある干拓エリアを進むと、平屋建ての大きな施設が見えてくる。

同園は複数のアクティビティを用意しているので、事前に体験したいものをチェックしておくと良い。ここではムツゴロウを釣り上げる「ムツかけ体験(期間:4月~10月)」を紹介しよう。なお、体験される方は、下記の注意事項に目を通し、措置を講じてほしい。

【注意事項】
予約必須。3日前までのに連絡すること。
②長袖、長靴、滑りにくい靴を準備。スカートはおすすめしない。
汚れてもよい服を準備。合羽(かっぱ)をおすすめするが、夏はむれるので注意。
④ムツゴロウ初体験の方は、インストラクター(60分/1,500円)の指導付きプランをおすすめ。
釣りを行えるのは干潮時のみ。当日の干潮時刻を知りたい方は、同園に問い合わせると良い。

干潟を見ると、ムツゴロウが泥の中をパチャパチャ跳ね回っているので、そこ目掛けて釣り竿を振る。針に食いつけば、リールを巻くだけだ。また、狙ったポジションに針糸を投下できなくても、諦める必要はない。インストラクターの指示に従い、獲物のいそうな地点に針糸を投じ、後は待つだけである。

ムツゴロウは間近で見るとなかなか可愛い。ギョロっとした目とムニョムニョ動く姿が哀愁(?)を誘い、「捕縛して良かったのか?」と考えずにはいられない。しかし、弱肉強食の世界は厳しいのである。リリースしても良いが、できればそのまま持ち帰り、自宅で美味しくいただいてほしい。

愛らしすぎて”さばけない”という方は、ムツゴロウ料理を楽しめる飲食店に足を運ぶと良い。同園から車で約10分ほどの位置にある「夜明茶屋」は、有明海の海の幸などを取り扱っている。提供料理は時期によって異なるので、ムツゴロウを楽しめる春から秋頃に訪れたい。

まとめ
むつごろうランドで、有明海の珍獣ムツゴロウを釣り上げよう

ムツゴロウは美味しい。刺身とムツゴロウの干物を使ったムツゴロウ酒は格別である

観光スポットむつごろうランド
(むつごろうらんど)
所在地〒832-0052
福岡県柳川市橋本町389
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→むつごろうランド
②福岡空港→むつごろうランド
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約49分)

県道775号線、県道443号線、県道766号線を経由、目的地まで進む(約25分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約44分)

県道775号線、県道443号線、県道766号線を経由、目的地まで進む(約25分)

到着

外部サイトへのリンク
柳川むつごろう会 公式ホームページ

どじょう

柳川観光を予定している方には、「柳川藩主立花邸 御花(おはな)」での宿泊をおすすめしたい。ここは、その名の通り、筑後国(ちくごのくに)を治めていた「柳川藩」藩主「立花家」の邸宅をそのまま旅館として利用した施設である。ビジネスホテルに比べると宿泊料金は多少割高だが、間違いなく優雅な時間を過ごせるだろう。興味のある方はご検討いただきたい。

さらに、同旅館の料亭「集景亭(しゅうけいてい)」で調理される『どじょう』料理も大変美味しい。私は柳川市の代名詞、「柳川鍋/どじょうなべ」を食べるなら、同料亭がベストだと勝手に思っている。なお、柳川鍋の起源には諸説あるものの、大半の方が江戸(東京)生まれの料理、と認知しているのではないだろうか。しかし、同市で作られた”本場”の味を体験すれば、どこが起源かはおのずと理解できるはずだ。

御花へのアクセスは車/レンタカーもしくはタクシーを利用しよう。「天神大牟田線 西鉄柳川駅」から約10分、周辺の住宅や商店とは明らかに異なる空間、広大な敷地とお堀のあるエリアが目的地である。中に入ると、立花家がどれほど裕福であったかが良く分かるはずだ。

御花に宿泊する方はチェックイン、日帰りでどじょうのみ楽しみたい方は直接集景亭へ。なお、懐石料理をオーダーする場合は、事前に予約と”予算”を伝えておく方が良い。集景亭は、柳川市を代表する食材を余すところなく使っている。どじょう、うなぎ、ムツゴロウ、鴨、ご当地野菜など、旬を迎えて食材を使ったベストな料理を楽しめるだろう。

多くの方が「今日はどじょうの日。どじょう以外食べないぞ」と誓い、集景亭に足を運ぶ。しかし、現実はそう甘くないのである。私が訪れた時、周りの客は軒並み「うなぎのせいろ蒸し」をオーダーしていた。柳川名物、みんな大好き本場の”うな重”の匂いを振り払い、柳川鍋をオーダーできれば、あなたは最期まで志を貫き通す武士(もののふ)である。

柳川鍋とうなぎのせいろ蒸し、両方をオーダーした食いしん坊な御仁は、心行くまで柳川市の郷土料理を楽しんでほしい。なお、同施設内には「レストラン対月館(たいげつかん)」「カフェ」「お土産物店」「立花家資料館」なども併設されている。

まとめ
本場の柳川鍋を食べたい方には、集景亭をおすすめ。普通のどじょう料理で満足できる方は、市内の飲食店をチェック

どじょうとうなぎの選択に苦しむ方、頭を抱えてしまう方は、両方オーダーすれば良い

観光スポットどじょう
(どじょう)
所在地〒832-0069
福岡県柳川市新外町1
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→柳川藩主立花邸 御花
②福岡空港→柳川藩主立花邸 御花
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約49分)

県道775号線、県道443号線、国道208号線、県道767号線を経由、目的地まで進む(約20分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約44分)

県道775号線、県道443号線、国道208号線、県道767号線を経由、目的地まで進む(約20分)

到着

外部サイトへのリンク
柳川藩主立花邸 御花 公式ホームページ

みやま市目次に戻る

自治体みやま市
(Miyama city)
市庁舎所在地〒835-8601
福岡県みやま市瀬高町小川5
総人口36,098人
代表的な名産/特産品セロリ
なすび
花火
平成31年度当初予算301億円

みやま市』は、2007年に「瀬高町(せたかまち)」「高田町(たかたまち)」「山川町(やまかわまち)」の3町が合併、発足した。福岡県南部に位置し、西武が市街地エリア、東部は山間部エリアを形成している。

南西部の一部が有明海に面しているものの、漁業はほとんど行われていない。理由は、筑後平野の肥沃(ひよく)な土地に恵まれたためである。同市西部の「矢部川」からクリートに水を引き、柑橘類や野菜などの栽培に力を入れた結果、同県を代表する農業の町として発展を遂げることになった。

市内を通過する鉄道は、「天神大牟田線」と「鹿児島本線」の2線路。鹿児島本線「瀬高(せたか)駅」が基幹駅で、特急を含むすべての便が停止する。なお、市の中央付近を九州新幹線が通過しているものの、市内に停車駅はない。利用したいときは、北部の「筑後船小屋駅(筑後市)」を利用すると良いだろう。

みやま市

石神山古墳

私は古墳が大好きだ。九州の観光スポットを紹介する記事の中でも、度々古墳もしくはそれに関連する施設を紹介してきた。古墳マニアを自負する私が玄人系バックパッカー、秘境系観光スポット好きにおすすめしたい古墳が『石神山(せきじんざん)古墳』である。

石神山古墳?普通に超有名な古墳じゃないですか」と思った方は大変素晴らしい。ぜひ酒を酌み交わし、古墳の魅力を心行くまで語り合いところだ。同古墳は、みやま市高田町(たかたまち)の山中に存在する「前方後円墳」である。その歴史的価値を認められ、国の史跡兼重要文化財に指定されている。

これを発見したのは、同地を開墾中だった現地の方々である。石棺、銅剣、銅器などが掘り起こされ、その中に「武装石人(ぶそういしひと)」と呼ばれる石造物も混ざっていた。これは、その名の通り、石で作った人の像である。なお、これを埋葬する風習は、大陸の「新羅(しらぎ)」や「高句麗(こうくり)」などから伝わったと言われているが、詳細は今も分かっていない。

国内の古墳に石人が埋葬されていた例は極めて少なく、また、その規模から考えると、かなりの有力者の墓であることは間違いないだろう。誰が何のために、そして誰のために石人を埋葬したのか、石神山古墳に足を運んでも答えは出ないが、古代の日本をイメージしながら散策し、同古墳の素晴らしさを少しでも多くの方に理解いただきたい。

現地周辺に駐車場はない。「鹿児島本線 瀬高(せたか)駅」周辺から約15分、同古墳近くの町道に車を止め、すぐ北にある「天満宮」横の林道を200mほど進む。石神山古墳と記された案内板、さらに、出土品を保護する建物が整備されているので、それと一目で分かるはずだ。

建物内に立ち入ることはできないが、格子窓から内部をうかがえる。古墳時代のものと言われている石棺は、当時の形をしっかり保持しており、古墳マニアでない方も興奮すること間違いなし。とにかく素晴らしい。なお、発見された武装石人は「国宝」に指定されており、文化庁が厳重に保管している。その目で実物を拝むことはできないが、気を落とさず時間の許す限り、同古墳をしっかり見学してほしい。

まとめ
石神山古墳は、国の史跡兼重要文化財に指定されている

知名度は決して高くないが、歴史的価値は折り紙付き。そこで発掘された武装石人は国宝に指定

観光スポット石神山古墳
(せきじんざんこふん)
所在地〒839-0225
福岡県みやま市高田町上楠田
地図
※クリックでGoogle map起動
①博多駅→石神山古墳
②福岡空港→石神山古墳
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約49分)

県道774号線、県道94号線、県道93号線を経由、目的地まで進む(約16分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約44分)

県道774号線、県道94号線、県道93号線を経由、目的地まで進む(約16分)

到着

外部サイトへのリンク
みやま市 公式ホームページ

女山神籠石

女山神籠石(ぞやまこうごいし)』は、みやま市瀬高町の「女山(ぞやま)」に築城された「女山城」の遺構である。なお、同県以外にも女山と呼ばれる山岳が複数ある。読み方は”おんなやま”ではなく”ぞやま”なので注意しよう。

女山城の名は文献等にもほとんど記されておらず、築城年、廃城年、主、築城理由、全て不明である。ただし、1981年に行われた第四次発掘調査の結果、築城年は7世紀頃と推定された。この時期、「天智(てんぢ)天皇」は「白村江(はくそんこう)の戦い」で大陸の「」「新羅(しらぎ)」連合軍に大敗を喫し、両国の侵攻を防ぐべく、九州各地に防衛拠点を整備している。

女山城もその一つと考えられているが、あくまで推定だということをご理解いただきたい。現地へのアクセスは車/レンタカーで。「鹿児島本線 瀬高駅」から約10分、標識等を頼りに北東方向へ進み、町道横の停車スペースに車を止める。「女山史跡森林公園」と書かれた案内板と木階段が設置されているので、その先にある目的地を目指そう。

神籠石と呼ばれる石組み(遺跡)は、当時の築城技術が確認できることと、保存状態の良さを評価され、国の史跡兼天然記念物に指定された。さらに、城壁、水門、それに伴う石段などもしっかり現存しており、同地に立派な城があったことを物語っている。なお、天智天皇説ではなく、「邪馬台国/卑弥呼」の城であったという説も浮上しているが、今のところ、それを証明する証拠は見つかっていない。

女山城は「女性だらけの淫靡(いんび)なハーレム城」だったかもしれないと夢想、ニヤニヤしながら散策すると楽しいが、不審者扱いされる可能性もある。また、同地は古墳時代に存在したとされる「土蜘蛛(つちぐも)族」の女王、「田油津媛(たぶらつひめ)」終焉の地と言い伝えられている。

同地で打ち滅ぼされた田油津媛は、”怨霊蜘蛛女”として現世に戻り、宿敵「神功(じんぐう)皇后」と家臣、その血を受け継ぐ者全てに”蜘蛛の呪い”をかけたと言われている。淫靡なハーレム城などとフザケタ妄想でニヤニヤしていると、同女王の怒りに触れるかもしれないぞ。

女山神籠石と怨霊蜘蛛女伝説に興味のある方は、心づもりをしたうえで足を運ぼう。なお、時間に余裕のある方は、案内板や石組み周辺の草をむしり、花をお供えするとさらに良い。

まとめ
女山神籠石は、同地にあった女山城の遺構。国の史跡兼天然記念物に指定されている

築城年、理由等は不明。邪馬台国の女王、卑弥呼の城だったという説もある

観光スポット女山神籠石
(ぞやまこうごいし)
所在地〒835-0005
福岡県みやま市瀬高町大草
地図
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①博多駅→女山神籠石
②福岡空港→女山神籠石
①アクセス空港通り、国道3号線、福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約49分)

県道775号線、県道774号線を経由、目的地まで進む(約3分)

到着
②アクセス福岡都市高速環状線C、九州自動車道を経由、みやま柳川ICで出る(約44分)

県道775号線、県道774号線を経由、目的地まで進む(約3分)

到着

外部サイトへのリンク
みやま市 公式ホームページ