◎双子の母親は秦秦(Qin Qin)。今年3月に妊娠し、23日の現地時間午前4時から5時にかけてオスとメスの双子を出産した。
2022年8月23日/中国、陝西省西安市、双子パンダ、左がオス、右がメス(Qinling Giant Panda Research Center)

中国国営メディアは24日、陝西省西安市の秦嶺ジャイアントパンダ研究センターで双子パンダが誕生したと報じた。

中国中央テレビ(CCTV)によると、双子の母親は秦秦(Qin Qin)。今年3月に妊娠し、23日の現地時間午前4時から5時にかけてオスとメスの双子を出産したという。

同センターでは今月初めにも別のパンダが双子を出産している。

秦秦は陝西省で初めて完全に人工的に飼育されたジャイアントパンダであり、2013年に同センターで生まれた。

CCTVは双子の父親には言及していない。飼育下に置かれているパンダはほとんど繁殖せず、個体数を増やすことが難しいため、中国は長年にわたって人工授精を実施してきた。

専門家によると、パンダの発情期は年1回で、メスの妊娠可能期間はわずか数日。それにもかかわらず、パンダは人間並みに選り好みするため、飼育下で相性の合う相手とめぐり合わせることは極めて難しいそうだ。さらに、オスの繁殖能力は非常に低く、成長したオスの約7割に支配意欲がないと考えられている。

パンダを何とか増やそうとする中国の努力は実を結びつつあり、その一部は野性に戻っている。野性パンダの生息数は徐々に増え、1800頭に達したと推定されている。そのほとんどが森林の多い四川省で生活している。

CCTVによると、四川省は現在、高温と干ばつに見舞われ、一部地域では森林火災も報告されている。

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