◎地震の規模は1回目がM7.3、2回目がM7.4、3回目がM8.1(小さな揺れは除く)。M8.1の震源はニュージーランド沖(北東)約1,000km地点、震源の深さは19.4km(推定)。
◎ハワイとアメリカ領サモアの津波警報も解除されている。
3月5日にニュージーランドの沖合で発生した巨大地震に伴う津波警報は一部地域で解除された。報道によると、家屋などへの被害および負傷者は今のところ確認されていないという。
ハワイとアメリカ領サモアの津波警報も解除されている。
地震の規模は1回目がM7.3、2回目がM7.4、3回目がM8.1(小さな揺れは除く)。M8.1の震源はニュージーランド沖(北東)約1,000km地点、震源の深さは19.4km(推定)。
・M7.3:日本時間 3月4日 22:30頃
・M7.4:日本時間 3月5日 02:41頃
・M8.1:日本時間 3月5日 04:28頃
当局は東海岸地域に津波警報を発令し、市民に身の安全を守るよう呼びかけた。その結果、住民たちは高台へ一斉に避難し、一部地域で混乱が発生したと伝えられている。
しかし、5日午後までにNZの津波警報は解除され、当局者は声明で巨大津波の危機は去ったと述べた。なお、沿岸の住民はビーチに近づかないよう警告を受けている。
ニューカレドニアなどの南太平洋の群島でも津波への警戒が呼びかけられている。群島の当局者によると、約3mの高潮を観測したエリアもあったという。また、ペルー、エクアドル、チリなどでも1mの津波が観測された。
ハワイに本拠を置く太平洋津波警報センターは各地で津波を観測したと報告した。当局者によると、現時点で被害の報告は入っていないという。
ジャシンダ・アーダーン首相はインスタグラムなどのソーシャルメディアに地震の最新情報を投稿し、市民に注意を促した。現地メディアのジャーナリストは湾に接近する津波の様子をツイッターに投稿している。
地震発生直後、キリ・アラン緊急事態管理大臣は記者団に、「対象地域の住民は速やかに行動を開始した」と述べた。
現地メディアは、ファンガレイの高台に向かう道路で交通渋滞が発生し、徒歩で目的地に向かう住民も多かったと報じた。住民のひとりはニュージーランドへラルドの取材に対し、「普段は通行量の少ない地域なので、大渋滞には慣れていません。私は歩いて高台に移動します」と述べた。
当局者は声明で、交通渋滞に巻き込まれると身動きが取れなくなる恐れがあるため、可能な人は車ではなく徒歩もしくは自転車で避難するよう呼びた。
報告によると、南太平洋地域で過去に発生した最大の地震は1976年のM8.0だったという。10年前のクライストチャーチの地震(死者185名)はM6.3だった。
The scenes from the hills above Tokomaru Bay just minutes ago #tsunami @NewshubNZ #eathquake pic.twitter.com/CNIeHubcBb
— Michael Morrah (@MichaelMorrah) March 4, 2021