◎ソウル市の保健当局は声明で、ペットの犬と猫がコロナウイルスと似た症状（発熱、呼吸困難など）を示した場合は検査を受けるよう要請した。
韓国、ソウル市の保健当局は声明で、ペットの犬と猫がコロナウイルスと似た症状（発熱、呼吸困難など）を示した場合は検査を受けるよう要請した。
同国では数週間前に動物のコロナ感染（子猫）が初めて確認された。
検査対象は現時点では犬の猫のみ。当局者は、「発熱や呼吸困難などの症状が出た場合は関係機関に連絡し、指示に従ってほしい」と述べた。
陽性と診断された犬もしくは猫は自己隔離を徹底する必要がある。
ソウル市市民健康局のパク・ユミ局長はオンライン記者会見で、「コロナウイルスが犬もしくは猫から人間に感染するという証拠は見つかっていないため、ペットを隔離施設に送る必要はない」と述べた。
パク・ユミ局長：
「ただし、飼い主が入院している場合や、コロナに感染したペットの世話をすることが難しい場合（ペットが基礎疾患を持っている、高齢など）は、市営の施設で対処する」
韓国国内でコロナに感染した患者は、入院が必要な人は病院、必要ないと診断された人も一定期間検疫施設に入ることが義務付けられている。
パク局長は、「犬や猫も外出する際は他の動物と2m以上社会的距離を確保しなければならない。また、第三者に近づく場合も注意してほしい」と飼い主に注意を呼びかけた。
YONHAPニュースによると、先月初めに晋州市南東部の宗教施設で発見された子猫がコロナに感染していることが分かったという。
保健当局は施設に滞在していた母子が子猫にコロナを移したと考えているという。二人は検査で陽性と診断されている。
動物のコロナ感染は世界各地で報告されているが、件数は人間に比べるとはるかに少ない。
先月、米カリフォルニア州サンディエゴ動物園で飼育されている2頭のゴリラからコロナウイルスが検出された。大型類人猿の感染を確認したのはこれが初めてである。
また、ニューヨークのブロンクス動物園ではライオンとトラ、スペインのバルセロナ動物園もライオン、その他の動物園や施設でもコロナに感染した動物が複数確認されている。
一部の専門家は、「コロナウイルスは動物を介して進化する」と主張しているが、今のところ証拠は見つかっていない。
