2020年10月26日 AP通信/オーストラリア、首都キャンベラの国会議事堂、記者会見するマライズ・ペイン外相

26日、オーストラリアのマライズ・ペイン外相は、カタールのハマド国際空港でオーストラリア人女性13人が不当な身体検査を受けた事件について、当局の対応を非難した。

この事件は、10月2日にハマド国際空港のスタッフがターミナルのトイレで生まれたばかりの赤ちゃんを発見した後に発生した。

赤ちゃんの身元は分かっておらず、当局に保護されている。

報告によると、シドニー行きのカタール航空908便に搭乗予定だったオーストラリア人女性13人が駐機場の救急車に移送され、検査を受けるために下着を脱ぐよう指示されたという。

ペイン外相は記者団に対し、「これはひどく不快で攻撃的な出来事だ」と語った。

マライズ・ペイン外相:
「私はこれほど非常識かつ異常な事件をいまだかつて聞いたことがない。カタール当局に私たちの見解を伝えた」

「政府は次のステップへの移行を決定する前に、カタール政府からの報告を待つだろう」

ペイン外相は記者から「性的暴行か?」と尋ねられ、「事件の詳細を記した報告書が手元にない。暴行かどうかはまだ判断できない」と述べた。

オーストラリア政府はハマド国際空港での侵略的検査に対する回答を要求している

身体検査

現場に居合わせたキム・ミルズ氏はガーディアンの取材に対し、「暗い駐車場に連れていかれ、そこで健康診断を受けるまでの間、待機させられた」と語った。

その後、当局はミルズ氏が60代であることを理由に、検査対象から外したという。

キム・ミルズ氏:
「彼らは理由を一切説明せず、私たちを移送した。私はただ震えていた」

「飛行機の客室乗務員に理由を尋ねたが、彼女たちも理由を知らなかった」

908便に搭乗したウォルフガング・バベック氏はオーストラリア放送協会の取材に対し、「女性たちは年齢に関係なく、搭乗前に連れ去られた。その後、機内に戻った女性たちはひどく動揺し、ひとりは涙を流していた」と述べた。

ウォルフガング・バベック氏:
「女性たちは服と下着を脱がなければならなかったと言った。そして、出産したかどうかを検査された

ペイン外相は、事件はオーストラリア警察への通報後に判明したと述べたが、警察の対応については説明しなかった。なお、ABCニュースは警察にコメントを求めたが、回答は得られなかった。

ハマド国際空港は声明の中で次のように述べている。

ハマド国際空港の声明:
「赤ちゃんは無事で、医療従事者とソーシャルワーカーによって保護されている」

「母親を見つけることはできなかった。医療専門家は不衛生な環境で出産した母親の体調を心配している」

「ターミナルの特定のエリアにアクセスした女性が検査の対象になった」

国営のカタール航空はガーディアンの取材に対し、乗客からの連絡はなく、コメントできないと述べた。

カタール政府はまだ声明を発表していない。

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