◎この事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口で11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む15人が死亡、2人が重傷を負った。
2024年11月29日/セルビア、首都ベオグラード、駅崩落事故の犠牲者を追悼する人々(AP通信)

セルビア全土で29日、北部ノビサドの駅天井崩落事故の犠牲者を追悼する人々が道路を封鎖した。

デモ隊は首都ベオグラードやノビサドなど、10数の都市で犠牲者を追悼。道路上で15分間黙祷を捧げた。

この事故はノビサド市中心部の鉄道駅の入り口で11月1日に発生。コンクリート製の天井が突然崩落し、6歳の少女を含む15人が死亡、2人が重傷を負った。

デモ隊は事故が発生した12時8分に合わせて黙祷した。

事故が起きた駅は1964年に建設され、近年2度改修工事が行われたものの、崩落した天井は工事に含まれていなかった。直近の工事は中国の国営企業が請け負っていた。

野党はずさんな改修計画が事故を招いたとして、ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領と政府与党に責任を取るよう求めている。駅の落成式には多くの政府高官が出席していた。

検察当局は先週、この事故に関連してベシッチ(Goran Vesic)前建設相を含む13人を逮捕した。

事故以来、正義を求める街頭抗議や道路封鎖がほぼ毎日行われている。ノビサドでは12月1日にも集会が予定されている。

裁判所は今週、ベシッチ氏の保釈を認めた。

現地メディアによると、ベオグラードのデモでは小さな衝突が確認されたという。ケガ人の情報はない。

ノビサドのデモ隊は犠牲者のために長い黒い旗を掲げた。他の都市のデモでは「人殺し」「ブチッチ辞任」などといった横断幕や看板が掲げられた。

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