◎鉱山の入り口付近で崩落に巻き込まれた7人が重傷を負い、病院に搬送された。
ナイジェリア中部ナイジャ州の鉱山で崩落事故があり、鉱夫少なくとも30人が閉じ込められている。地元当局が5日、明らかにした。
それによると、救助隊が現場に向かったものの、重武装した「山賊」に追い返されたという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「バンディッドと呼ばれる山賊テロリストが現場周辺に地雷を設置し、救助隊の立ち入りを妨害している」と伝えている。
ナイジャ州当局によると、崩落事故は郊外の集落から数キロ離れた鉱山で3日遅くに発生。約30人が閉じ込められたという。
この集落近くで記者団の取材に応じた警察官は、「テロリストが鉱山とその周辺を占領したため、陸軍に出動を要請した」と語った。
それによると、鉱山の入り口付近で崩落に巻き込まれた7人が重傷を負い、病院に搬送されたという。
閉じ込められた鉱夫の正確な数は不明。救助隊は山賊に現場への立ち入りを許可するよう求めている。
この地域には金、タンタル石、リチウムの鉱山がある。
地元メディアによると、崩落した鉱山は峻嶮なエリアにあり、車は立ち入れず、ルートも限られているという。
ナイジャ州政府は昨年、治安上の懸念から3つの地区での採掘を禁じた。しかし、イスラム過激派を含む武装勢力の襲撃により多くの市民が退避を余儀なくされた後も、鉱夫たちはこの禁止令を無視し、無許可で採掘を続けている。