◎事件は16日遅くに発生。市長候補と少女を含む5人が死亡、2人が負傷した。
メキシコ南部チアパス州の選挙集会で正体不明の武装集団が銃を乱射し、市長候補ら5人が死亡した。捜査当局が17日、明らかにした。
それによると、事件は16日遅くに発生。市長候補と少女を含む5人が死亡、2人が負傷したという。
同州警察は声明で、「選挙集会の会場で麻薬カルテルもしくはギャング間抗争が起きた」と説明した。
市長候補が標的であったかどうかは不明である。
武装集団は現場から逃亡。警察が行方を追っている。
地元メディアによると、事件はグアテマラ国境から100キロほど離れた田舎町の交差点で発生した。
この地域では世界最大の麻薬組織「シナロア・カルテル(Sinaloa Cartel)」と同国№2の「ハリスコ新世代(Jalisco New Generation)」が支配権を争っている。
メキシコでこのような銃乱射事件は珍しくない。
来月の国政選挙は同国史上最も暴力的になりつつあるようだ。地元メディアによると、今年殺害された選挙候補はこれで18人となった。
チアパス州郊外の集落では14日、何者かが銃を乱射し、11人を殺害した。容疑者は捕まっていない。