◎事件はグアヤキル南西部の整備工場で30日未明に発生。少なくとも10人が射殺され、5歳の少女を含む3人が負傷した。
エクアドルの警察当局は30日、武装勢力が最大都市グアヤキルの工場を襲撃し、少なくとも10人が死亡したと報告した。
それによると、事件は市南西部の整備工場で30日未明に発生。少なくとも10人が射殺され、5歳の少女を含む3人が負傷した。
検察庁は公式ツイッターに声明を投稿。武装勢力は大口径ライフルと9mm拳銃を使用としたと書き込んだ。
国家警察の長官は記者会見で、「地域の支配権をめぐる麻薬カルテルもしくはギャングの犯行とみて捜査を進めている」と語った。
地元メディアは関係者の話しとして、「陸軍と機動隊が武装勢力の行方を追っている」と報じた。
AFP通信によると、工場前の歩道には血まみれの遺体が並べられ、犠牲者の知人とみられる人々が警察のバスに乗り込み、どこかに避難したという。
グアヤキルは首都キトの南西約270kmに港湾都市。その郊外ではメキシコのシナロアカルテル(Sinaloa Cartel)やハリスコ新世代(Jalisco New Generation)などとつながりのある複数のギャングが活動しており、銃撃戦や殺人事件が多発している。
警察によると、グアヤキルには欧米に麻薬を送る拠点が複数存在するという。
AFPは目撃者の話しとして、「バイクに乗ってきた襲撃者が工場の敷地内で酒を飲んでいた数人を撃ち殺した」と報じた。
グアヤキルは4月1日以降、非常事態宣言下にあり、陸軍が市内をパトロールしている。
ラソ(Guillermo Lasso)大統領は最近、民間人が身を守るために銃を使用することを許可した。