◎オーストラリアはオオヒキガエルを特定外来生物に指定している。
オーストラリア当局は20日、偽物と思うほど巨大なオオヒキガエルを捕獲したと発表した。
クイーンズランド州の環境科学省によると、このヒキガエルの体長は標準的な個体の約6倍、体重は2.7kgもあり、ギネス記録を更新する可能性があるという。
オーストラリアはオオヒキガエルを特定外来生物に指定している。オオヒキガエルは国際自然保護連合(IUCN)が指定する「世界の外来侵入種ワースト100」にも選出されている。
パークレンジャーはこのヒキガエルを「トードジラ(ヒキガエルのToad+ゴジラのGodzilla)」と名付け、確保し、自然界から駆除した。
環境科学省によると、ヒキガエルは1935年に豪に持ち込まれという。現在の国内の個体数は20億匹と推定されている。
トードジラを捕獲したパークレンジャーのグレイ(Kylee Gray)さんはオーストラリア放送協会(ABC)の取材に対し、「自分の目を疑った」と語った。「こんなに大きなカエルはみたことがありません...」
グレイさんは「サッカーボールに足が生えていると思った」と述べ、トードジラという名前が浮かんだと説明した。
グレイさんのチームはメスとみられるトードジラを捕獲し、体重を図るために基地に戻った。そして、このガマゴジラはギネス記録を更新する可能性があると知り、驚愕した。
ギネスブックによると、オオヒキガエルのサイズ世界記録は1991年にスウェーデンの個人が飼育していた2.65kg。トードジラは2.7kgであり、公式に認められれば、記録更新となる。
グレイさんはトードジラについて、「州内の昆虫、爬虫類、小型哺乳類を食べて大きくなったのだろう」と推測した。「あのサイズのカエルは口に入るものなら何でも食べますから」
専門家によると、豪にオオヒキガエルの天敵はおらず、駆除しなければ際限なく増える可能性があるという。オオヒキガエルは毒を持ち、食べてもまずいらしく、世界で天敵として認識されている動物はアライグマぐらいだ。
グレイさんによるとトードジラは安楽死処分となり、クイーンズランド州の博物館に展示される予定だという。