◎政府は今週、中部ムベンデ県で男性1人がエボラ出血熱で死亡したと発表。2019年以来の死者を報告した。
ウガンダの保健省は23日、エボラウイルスの感染者が新たに3人死亡したと発表した。これで公式に確認された死者は4人となった。
エボラウイルスはリスクグループ4に該当するウイルスのひとつで、治療開始が遅れると致死率は90%に達する。感染者の血液、臓器、体液に直接触れることで感染する。
政府は今週、中部ムベンデ県で男性1人がエボラ出血熱で死亡したと発表。2019年以来の死者を報告した。
保健省は「この24時間で新たに3人の死亡を確認した」と述べている。
同省によると、これまでに11人の感染を確認し、数人が感染疑いで医療機関に入院しているという。
今週初めに死亡した男性のサンプルを調査した結果、スーダン株であることが確認された。当局者はスーダン株を「比較的まれな株」と説明。この株がウガンダで確認されたのは4回目。スーダンでは3回発生している。
今回の流行はムベンデ県郊外の小さな村で9月初旬頃から始まったと考えられている。ムベンデ県は首都カンパラの西150kmに位置する。
医療当局と世界保健機関(WHO)はムベンデ県で死亡した7人とエボラの関連を調査している。
WHOによると、エボラ・スーダン株の感染力は隣国コンゴ民主共和国で2018年から2020年にかけて流行し、2300人近くが死亡したザイール株に比べると低いという。