◎北東部の町ウリッチの自治体は市内の住民に外出を控えるよう呼びかけ、トラと思われる大型動物を目撃した時は警察に通報するよう求めている。
トラ(Getty Images)

スロバキア北東部の警察は5日、隣国ウクライナの私有地から逃亡したトラと思われる大型動物が国境付近で目撃されたことを受け、周辺住民に注意を促した。

北東部の町ウリッチ(Ulič)の自治体は市内の住民に外出を控えるよう呼びかけ、トラと思われる大型動物を目撃した時は警察に通報するよう求めている。

地元警察は市内のパトロールを強化した。また、ウクライナ国境の町からトラが逃げ出したという報告を受けたことも明らかにした。

スロバキア政府もウリッチと周辺地域の住民に外出を極力控えるよう呼びかけている。

政府報道官は5日の記者会見で、「トラと思われる大型動物の新たな目撃情報は確認されていない」と報告した。

大型動物を最初に確認したのは北東部の国立公園の管理者だった。同園は3つの町の近くに監視カメラを設置しており、トラとみられる大型動物が映っていたようだ。

また同園は「ウクライナ国境の町で保護されていた若いトラが逃げ出したとウクライナ当局から連絡を受けた」と説明した。

同園の責任者はスロバキア通信(TASR)の取材に対し、「このトラはウクライナ東部の動物園で飼育されていたが、ロシアの侵攻で西部に避難を余儀なくされた」と語った。

2022年3月30日/ウクライナ、首都キーウ郊外の村にある動物園、衰弱したポニーを救助するボランティア(Vadim Ghirda/AP通信)
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