◎この台風が歴史的な干ばつに直面している中国中部の天候に影響を与える可能性は低い。
中国の国営メディアは25日、南部広東省に熱帯低気圧「馬温(Ma-on)」が上陸したと発表した。
報道によると、この台風は25日の現地時間10時半頃に上陸し、25km/hの速さで北西に進んでいる。
香港でも風と雨が強まっている。当局は沿岸部に近づかないよう住民に呼びかけた。
台風は勢力を弱めながら広西チワン族自治区、雲南省、ベトナム北部の内陸に向かうと予想されている。
香港政府によると、これまでに1人が負傷し、一部地域で浸水や倒木が確認されたという。また、沿岸部の住民約140人が市内に開設された避難所に避難した。市内の学校は一部を望き、休校を決めている。
香港の証券取引所を運営する香港エクスチェンジ・アンド・クリアリング社は声明で、午前中の株式とデリバティブ取引を停止すると発表した。取引は午後1時に再開されている。
広東省ではいくつかの都市で高速鉄道が運行を取りやめたと伝えられている。香港と国境を接するハイテク産業の中心地、深センの空港は、午前3時から午後2時まで全便欠航とした。
一方、フィリピン当局は25日、今週初めに同国北部を襲った暴風雨により少なくとも3人が死亡、倒木で4人が負傷したと報告した。首都マニラでは数万人が避難を余儀なくされ、いくつかの州の公立学校は2日間休校となった。
専門家によると、この台風が歴史的な干ばつに直面している中国中部の天候に影響を与える可能性は低いという。